感染症から私たちの身を守る

第6回 大阪大学バンコク公開講演会がグランドミレニアムホテル スクンビット バンコクで開催された

主催 大阪大学バンコク教育研究所センター 大阪大学日本・タイ感染症共同研究センター 大阪大学微生物病研究所
後援 在タイ日本国大使館 タイ日本人会 協賛 バンコク病院
演目は
1.「身近な脅威薬剤耐性菌~知って得する現状と防御策」 大阪大学医学部附属病院感染制御部 朝野和典こ教授

2.「ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸癌‐HPVワクチンと定期健診でがんを予防する-」 理化学研究所・新興再興感染症研究ネットワーク推進センターチームリーダー 神田 忠仁博士

3.「インフルエンザ騒動-今後への教訓」 国際医療福祉大学 倉田 毅教授

① 身近な脅威薬剤耐性菌~知って得する現状と防御策 大阪大学医学部附属病院感染制御部 朝野和典教授   
薬剤耐性菌という言葉をご存知ですか?昨年、話題になりました NDM-1 という薬剤耐性因子をもつ細菌は、インドで医療を受けたヨーロッパの人たちが、帰国後にこの耐性菌に感染していることがわかり世界的なニュースになりました。また院内感染という言葉もご存知だと思います。病気を治そうと病院に入院したら、もともとの病気とは関係のない感染症をうつされてしまうことです。この場合も薬剤耐性菌によることが多いのです。「日本のように高齢化社会で薬をたくさん使うところでは耐性菌も多いだろうが、タイのような若くて健康な人の多い国では耐性菌などは少ないだろう」とお考えでしょうが、実はそうでもないのです。そんなことを言うとみなさんを脅かしているようですが、日本でもタイでもどこにでも耐性菌はいるのだということを認識していただきたいのです。過剰に怖がる必要はありませんが、正しく怖がることは、自分の身を守る大切な知恵です。大阪大学微生物病研究所と私たちは、日本でも昨年問題となりました多剤耐性アシネトバクターという最近の院内感染について、タイの病院と共同で研究を行なっています。日本とタイ、あるいは世界の他の地域における薬剤耐性金の状況は、単純に薬をたくさん消費する先進国で多く、薬剤を使わない開発途上国で少ないというわけではありません。むしろ、院内感染では、感染対策の概念のあったつした日本のほうが耐性菌は少ない傾向にあります。それでは耐性菌から身を守にはどうしたらようか考えて見ましょう。感染症の原因となる微生物はどのようにして感染するか(経路)、感染しても体に棲みつかない(消毒)棲みついても病気にならない(予防)ようにするにはどうしたらよいかということについて解説いたします。 感染症は、正しく怖がり、正しい知識で対応することが大切です。
                             -講演会パンフレットより-

ここタイで感染症にかからないようにするには一番重要なことが病院に入院しないことだそうです。特に交通事故などでの入院は極力避けたほうが良い。そして病院に期せずして入院してしまったらうつされないように自己防衛を図ることが必須だそうです。
空気感染・飛沫感染・接触感染にはマスクが有効 そして手洗いです。
今まさに洪水騒ぎのタイですが、この泥水に絶対に入らないでください。ありとあらゆる種類の菌が待ち構えているし、中でもねずみのし尿の中に体にとても有害な菌が含まれているそうです。
②「ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸癌‐HPVワクチンと定期健診でがんを予防する-」 理化学研究所・新興再興感染症研究ネットワーク推進センターチームリーダー 神田 忠仁博士

HPVは皮膚や粘膜に感染する小さなウイルスです。遺伝子のわずかに違う100種類以上のHPVが見つかっており、大部分は重篤な病気を引き起こすことはありません。しかし高リスク型と呼ばれる15種類のHPVが性行為を介して子宮の入口(頸管部)に感染すrと、長期間の前癌状態を経て、癌化します。発症しても気づかないことが多く、治療が遅れた場合の予後は不良です。子宮頸癌は女性の癌では2番目に多く、WHOはアフリカ、南アジア、東南アジア、中南米を中心に、世界で毎年50万人が発症し27万人が死亡していると発表しています。
子宮頸癌の原因と発症の経緯から明らかなように、高リスク型HPVの感染を避けるか、前癌病変を発見して治療すれば子宮頸癌を予防できます。欧米の製薬会社が高リスク型HPVのうち、子宮頸癌から見つかる頻度のたかい種のHPVを対象とする感染予防ワクチンを開発しました。我が国でも10歳以上の女児を接種対象として承認され、希望すれば接種を受けることができます。また、前癌病変を早期に見つけるために、頸管部をブラシで擦って回収した細胞を顕微鏡で観察し、異常な細胞を検出する技術も確立しています。厚生省は、20歳以上の女性が2年に一回受診することを勧めており、自治体が費用を負担する制度があります。この検診を着実に受診すれば、前癌病変を早期に見つけることが可能です。セミナーでは、高リスク型HPVがどのような仕組みで発ガンを誘導するか、HPVワクチンの有効性と安全性、健診の実際などを解説します。
                             -講演会パンフレットより-

癌細胞の定義は勝手に移動し勝手に増殖するということだそうです。癌抑制遺伝子 Rb p53 を上手く機能させないように巧妙な手段で癌遺伝子の不具合を生じさせそれに加えて寿命と関係のあるテロメアにまで狂わせ増殖を繰り返す恐ろしいサイクル 現在の時点ではHPV対策はワクチン治療と感染してからの前癌病変を取り除くだそうです。私はせいぜい若い人のワクチン接種は20歳位からかと思っていましたが、なんと10才からなんて…
小さな女の子のお母さん、是非ワクチン接種に関しては時々刻々と変わるワクチン事情を考慮して賢い選択をしてくださいね。
③「インフルエンザ騒動-今後への教訓」 国際医療福祉大学 倉田 毅教授

2009年の4月末から、2010年にかけて世界を騒がせたインフルエンザパンデミックとは一体なんであったかについて病気とその対応という点からふりかえり今後の新しいインフルエンザにどうすべきかについてふれてみたい。いつものことではあるが日本のメディアは常にヒトの病気となると今にも全国民が犠牲になrかのように大騒ぎする。車の事故で毎年5-6000の死亡があってもかっして騒がないし警告もしない。インフルエンザ(流行性感冒)がヒトからヒトへ感染拡大することは我が国においては実に862年(平安朝)からきちっとしたかなり緻密な記載がある。もちろんウイルスとしてわかっていたわけではないが。6月のある日某テレビ局が夕方"ついに新型インフルエンザがヒトからヒトに感染しました”と報じびっくり仰天してとびおきた。インフルエンザウイルスは流行をおこすはるか前に野鳥や豚からヒトの世界にはいりこむことはありますがいったんはいればヒトの間で感染が拡大するものである。テレビがこんな報道をするのはまさに”犬がまたヒトをかみました”と報ず類である。今回のウイル氏AH1N1(の起原はメディアが盛んに報じたメキシコではない。米国CDC(厚生省の感染症対策機関)は流行が地球上に広がり始めたそのとき(5月7日)ウェブ版に”実は2005年からカリフォルニア州で豚インフルエンザが豚からヒトへ散発的に感染例が出ておりメキシコで流行しているウイルスはそれと同じものである”と有名な医学雑誌に報告した。これに怒り狂ったのは言うまでもなくメキシコである。パンデミックとは南北半球で各二ヶ国以上で感染拡大がおこっている状況をいう。(WHO)
では、日本での対応はどうであったか?結論からいえばインフルエンザの流行が起こった先進国のなかでは桁違いにすばらしかったと言っても差し支えない。死亡者はわずか200名(大部分は基礎疾患のあるヒトーインフルエンザの診断はあるが他の病気でなくなった方もふくめて)に対し米国では16701名で内小児は317名(人口はニホンの倍)その理由はきわめて単純である。日本中すべての地域でお金や保険の有無に関係なく24時間体制で患者を診察し検査(鼻汁で抗原、遺伝子)を行い陽性者には全てその場で抗インフルエンザ薬を投与したわけである。全国自治体は人口の11-12%分の薬剤を備蓄して対応した。現在市場には4種類あり認可寸前の薬を加えると5種となりにほんではいつでもどこでも投薬が可能でありこっらは極めて有効である。
そのほか、インフルエンザの病気の本態等をふくめ解説したい。また現在使用されているワクチンは重症化させないためにはそれなりの効果はあるが感染を防御することはできない。新しく我々が開発している経鼻ワクチンの紹介もしてみたい。

                       -講演会パンフレットより-
タミフル リレンザ ラビアクタ イナビル T-705

ようするに日本でのインフルエンザ対策は万全、ここタイではどうなんでしょうか???
先生がおっしゃるにはトイレで用をすましお尻を拭くときもし体内にウイルスがいたとしたら、紙を30枚重ねしたところでもウイルス蔓延するリスクは避けられないそうです。ウイルス恐るべき
すごく有意義な講演会でした。ホテルのコーヒーとケーキの美味しかったこと。大阪大学が身近に感じられる時間でした。ありがとうございます

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